太野社長はアトラスの運営が継続してできるかどうかということに手を焼いていた。
そこで、関東地方の仕入れに関しては、社長は馬鹿橋常務に一任した。
馬鹿橋常務はすぐさまアモイに飛び、アモイミネラル社とミーティング、
今後の仕入れは基本的にアモイミネラルに回すと決定した。その際、サナンから聞いたことだが、馬鹿橋常務はアモイミネラルからコミッションをもらう手はずを整えたと言う。
しかしながら、サナンも本社にばれないよう、コミッションをもらっていたため、馬鹿橋常務のこの件に関しては本社には報告しなかった。
また、秘密がばれるのを恐れ、馬鹿橋常務とサナンは一時的に結託し村さんを日本へ送還以来を本社に申請。その後村さんは本社へ、そして東北支部へ左遷され、営業の成績に因縁をつけられ、すぐに解雇となった。
最後に取り残された日本人正社員である私は、ジオン君と検品に明け暮れる日々が続いた。
検品が終わり、夜泉州に帰り、ジオン君と火鍋をつつくのが楽しみだった。
ジオン「さわさん、これからはサナンではなく、さわさんの言うことをききます。もともとは私はサナンの部下としてさわさんの行動を見張っていたが、私も馬鹿ではない、どうみても、あの女はおかしい、彼女は悪い人間だ。もし、私を信じられないなら、正社員として私を解雇してもかまいません」
1995年9月
魔の日まで後残り2ヶ月