泉州に行った当初は会社が終わると、サナンが雇っているお手伝いのおばちゃんが夕食を用意した。
田舎のおばちゃんなので、大して上手い物はできなかったが、それでも当時今とは違い素直な私は美味しいといって食べていた。
しかし、もう事務所では食事をしたくないと思ったことがあった。
その一 スープは大きなボールによそい、皆自分のスプーンですすりあう。ジオンとオランちゃん(女子事務員)、運転手のお兄ちゃん、おばちゃん、そして私もそのスープを飲めと言うのだ。
ところがサナンだけは別のスープをつくらせ、自分の碗で飲んでいた。これって文句言えそうで結構いえないんですよ。

女子事務員オランちゃん
その二 サナンからビールは一応会社内なんでアルコールは駄目だけど一缶だけ許すといわれた。
以来私は食事は基本的に外食することになった。
さわが一人で外で食べるのは危険だからと言う理由で、私の監視役であるジオンも私と一緒に行動することになってしまった。
それでも話し相手もいない食事よりは、まあまあ酒好きのジオンがいた方が美味しく食事ができた。
やがて、ジオンはサナンのマインドコントロールから解き放たれ、私の味方になっていくことになる。
この年1995年から14年と言う歳月が経つが、今でも私はジオンを部下として使っている。

ジオンさん